プログラム
1. アヴェヴェルムコルプス
2. 大きな古時計
3. くちびるに歌を
4. なんでもないや
5. LILIUM
6. モルダウ(ヴルタヴァ)
7. 大地讃頌
8. Comme d’habitude
曲紹介
※曲紹介の文章はフランスのお客様に向けた内容になっています。
1. アヴェヴェルムコルプス
作詞・作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
世界中の人たちが知っているモーツアルトの名曲です。
このわずか46小節しかない小さな曲には人を癒すのに十分すぎるほどの上質なエネルギーが溢れています。まさに「天界から贈られた癒しの光」そのもののような神々しく優しい輝きに満ちた曲です。
悲しいニュースや辛い出来事が多い毎日の中で疲れている心と体を癒してください。
2. 大きな古時計
作曲:ヘンリー・クレイ・ワーク 訳詩:保富康午
おじいさんの生まれた朝に買ってきた大きな時計は時を刻みながらおじいさんの人生を見守り続けてきました。
この曲の時計はおじいさんが天国に昇る時に一緒にその生涯を終えますが、みなさんの街にあるこの美しい教会は街の人たちの人生に寄り添いながら、昔も、今も、そしてこれからも一緒に時を刻み続けてくれる大切な家族なのだと思います。
この町のみなさんとこの教会に敬意と感謝を込めて歌います。
3. くちびるに歌を
作詞:ツェーザル・フライシュレン 作曲:信長貴富
言語はその土地が昔から育んできた文化や積み重ねてきた歴史を表します。人間は戦争が起きるたびに言語を奪い奪われることを繰り返してきました。言葉を失うことは自分のアイデンティティを否定されるのと同じくらい辛く悲しいことです。
ドイツ語と日本語からなるこの曲は、どんなに苦しいときも、つらいときも、くちびるに歌と言葉を持って、心に太陽を持ちつづけることの大切さを教えてくれます。
もう二度と言葉を失う悲しい歴史が繰り返されないようにという想いを込めて歌います。
4. なんでもないや
作詞・作曲:野田洋次郎
2016年に大ヒットした日本のアニメ映画『君の名は。』のエンディングテーマです。
日本人は「絆」や「縁」をとても大切にします。人と人との結びつきは時間や空間を飛び越えて永遠に続くという考え方を持っています。だからこそ、たった一度しか会わない人でも大切にするように教えられて育つのです。
今日のフランスの皆さんとの出会いも私たちにとっては永遠に続く奇跡の出会いです。私たちの歌から永遠のつながりを感じていただけたら嬉しいです。
5. LILIUM
作詞・作曲:小西香葉・近藤由紀夫(MOKA☆)
世界中で大人気となった日本のアニメ映画「elfen lied」の主題歌です。ラテン語の歌詞で書かれたグレゴリオ聖歌を感じさせる楽曲ですが作詞も作曲も日本人が制作した曲です。
アヴェヴェルムコルプスが正統なキリスト教聖歌の名曲であるのに対して、LILIUMは国境や宗教を超えた新しい時代の讃美歌と言えるのかもしれません。
6. モルダウ(ヴルタヴァ)
作詞:岩河三郎 作曲:スメタナ
地球の命のいとなみのひとつである「川」に目を向けての選曲です。6作の交響詩からなる「我が祖国」の第2作モルダウは、作曲者スメタナの故郷であるチェコのヴルタヴァ川の流れを表現した管弦楽の名曲です。
日本にもたくさんの美しい川が流れていて、多くの恵をもたらしてくれます。川が留まることなく流れつづけるように、そこに暮らす人々も川の流れとともに生きつづけます。
川も、私たちも、どんなときも希望に満ちた未来に向かって流れていることを感じてください。
7. 大地讃頌
作詞:大木惇夫 作曲:佐藤 眞
かぎりない恩恵を与えつづけてくれる地球への感謝を捧げる日本人作詞作曲によるカンタータ『土の歌』の終曲です。自然のいとなみの中で人は生かされているということを、あらためて思い出させてくれる壮大な曲です。
国籍、言語、文化が違っても私たちは宇宙の無数の星の中の地球という星に暮らす家族といえます。地球の自然と調和して生きることの喜びを感じることで、より良い未来への扉はかならず開きます。
8. Comme d’habitude
作詞・作曲:クロード・フランソワ
みなさんよくご存知のフランスの人気歌手クロード・フランソワが1967年に作詞して歌った大ヒット曲です。
日本でもよく知られている “My Way”の原曲になった曲ですが、歌詞の内容は随分と違います。日本のMy Wayが一人の男性が人生で起きる困難を乗り越え「歌」に希望を見出した内容であるのに対して、Comme d’habitudeは愛する人を失う辛さから目を背け、なんとかいつものように過ごそうとする男性の切ない気持ちを表現しています。
日本語の歌詞との比較から、Comme d’habitudeの主人公はこれから起きる人生の困難に向き合って成長する準備をしているようにも感じます。彼の切ない気持ちと微かな希望の光への想いを込めて歌います。
ごあいさつ
以前から"みんなで一つのものを創りあげたい"という想いがありました。
それはおそらく感動的で、素敵で素晴らしく人の心を育む体験になるような気がしています。
参加者の人数を少しずつ増やし、いずれ世界中の人たちと創りあげることができたら世界は変わり、争いや戦争がなくなり、穏やかな時間が流れてみんなが癒され、心の成長とともに新しい世界が始まっていく。そんな風に感じています。
そういった叶えたい理想のイメージから合唱団が生まれました。
いつか皆様とご一緒にこの夢を叶えられますことを、心から祈っております。
本日はご来場いただきまして誠にありがとうございました。
今を生きる人合唱団
団長 Rie

チラシ
